一万ヒット記念。佳奈様からのリクエストで、墓地部屋にある『スパロボMX in アビス』ネタ


◇読む前にお読みください!
(※管理人がスパロボMXプレイを途中で挫折していることを前提にお読みください。つまりキャラを把握できてない)
(※甲児+ケーンとルークで、下品なギャグ目指しました。文章はルーク視点)
(※元ネタは、スパロボMXのアンソロジー(光文社出版))
(※ルークがスパロボ世界へ来た理由などは、前半でおおまかに載せますが、『スパロボMX in アビス』ネタを連載することが決定した際は変える可能性が高いので、この文章は文章で単品としてお楽しみください)









『ディープピンク・ゴースト』(お題提供:DEVIOUSDDDS!

















 ……母上へ。
 きっと信じてもらえないでしょうが、俺は今、屋敷の外どころか、全然まったく何がどうなってこうなったかわっかんねーけど、知らない世界に来ちゃいました。

 すごいんだ。とにかく!!

 ぶっちゃけ説明のしようがねぇ!! けどすげぇ!!
 空飛ぶ船とか、でっかいロボットとか、カッコイイ武器とか、それに乗ってる連中も変だけど話したら案外そうでもなかったり、予想以上に変だったりもしてさ…。
 でもみんな親切にしてくれるから心配しないでください。

 …こっちに来てもう何日かたつんだけど、何で俺がこっちに来たのかは全然分かってないんだ。

 キムラスカに戻る途中で…、声が聞こえて俺にこう言ったんだ。

『歌いなさいルーク。おまえの歌を』

 …って。他の奴らは聞こえなかったって言うけど、俺にだけ聞こえてさ。
 そしたら宿で寝てたらまた声が聞こえて、知らない女がいて…。
 俺、そいつについていったんだ。そしたら…。
 俺が悪いんだけど、にしてもあれ誰だったんだ?
 気がついたらこっちの世界で、しかも戦場で…。
 マジで死ぬかと思った! もう少しで踏みつぶされてたって!!
 そんときに俺は今世話になってる空飛ぶ船に乗ってる奴らに助けてもらって、しばらくしたらまたあの女の声が聞こえて、何か無意識に歌ってて…。

 そしたら、ラーゼフォンとライディーンって名前のロボットが変なことになって…!

 …やっぱ原因は分かんなかったけど、俺と何か関係がありそうだってことで、俺は船に乗せられた。
 俺…どうなっちまうんだ?
 ロボットなんて操縦できないから、戦えねぇし、…ここにいていいのかな?


 なんてあれこれ考えながら歩いてたら、甲児とケーンに会った。

「何やってんだ?」
「「!!!!!!!」」
 俺が思わず聞いたら二人とも、すっげー驚いてた。
 …あれ? そういえば適当に歩いてたけどこっちって確か女が入る風呂の方に通じてた気が…。
「る、ルーク! どうしたこんなとこで!?」
「適当に歩いてただけだつーの。それよかお前らの方こそこんなとこで何やってたんだ?」
「あ、ああ。それはだな…別に大したことじゃ…」
「なあ、こっちって確か女が入る風呂だったっけ?」
「!! る、ルークまさかおまえも…」
「なんだよ?」
「そうかそうか、まあルークも年頃だしな…」
「だからなんだよ?」
「いいのいいの。何も言わなくったってお兄さん達には分かるからな」
「だからなんだつーんだよ!?」
「決まってるだろ?」
 甲児がニヤ〜っと気持ち悪く笑って、俺にヒソヒソと言った。

 の・ぞ・きv

「……」
「『覗いたりしたら、お尻の穴に手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせるわよ! いいわね?』って言われて、じっとしてられないのが男の性じゃあ!!」
「岩風呂、電気風呂、露天風呂までそろえて覗くなっていうのは不条理理不尽生き地獄ーーーー!!」
「なあ…聞いていいか?」
「どうしたのかね、ルーク君v」
「キモいってそれ…、なあ“のぞき”…ってなんだ?」

 …………あれ? 何か俺変なこと聞いたか? 何この静寂?

「えっと…変なこと…って、どわ!」
 いきなり二人に肩を掴まれた。
「「ルーク!」」
「な、なななななんだよ!?」
「そうか…そうだったよな…。おまえ記憶無くしてから家から一歩も出してもらえなかったってのは聞いてたのに、忘れてたぜ…」
「この年になるまで覗きの“の”の字も知らないなんて…、どれだけ人生を無駄に過ごしたんだよ…哀れにもほどが…。よーし、分った!! お兄さんが手取り足取り教えてあげよう! 今ならアクア姉さん! ルー・ルカ!! プルと大中小揃ったフルレンジ対応の楽園だから、行くぞ! 今すぐ!!」
「ちょ、ちょちょちょっと待…」

 ドゴッ!!

 俺の両腕を引いて連れてこうとした甲児とケーンの二人の頭に、後ろからデッキブラシが振り下ろされた。
 見たらこの船に乗ってる女の人達が青筋立てて集まっていた。
「あんた達、ルーク君に何教えようとしてるのよ!?」
「い、いや…これは健全な男子としての…」
「何も知らない子に真っ先にいかがわしいことを教えるな!!!!」
「ルーク、こっちいらっしゃい、そいつらといると馬鹿が移るわよ」
 茫然とする俺は二人から引き離れ、フル装備のぞき体制(だったらしい)だった二人は女性陣にボコボコにされた。


 ……とりあえず、“覗き”はよくないことだっていうのは、分かった。




「なんでみんなここに集まってく来たんだ?」
 俺はふとそのことを疑問に思って聞いたら。
「あれだけ大声で騒いでたら、気がつくなってほうが無理よ」

 ……確かに。
 何かよく分からねぇけど、この世界は色々と勉強になるような気がする。





あとがき

 スパロボMX世界で可愛がられてるルークを書こうと思ったんですが、まともにプレイしてなかったから、大変なことに…。
 申し訳ありません、佳奈様!! こんな風にしかなりませんでした…。

 こんな文章でよろしければ、リクエストを下さった佳奈様だけお持ち帰り可能です。嫌でしたら返品でもなんでもしてください。





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